雑談セラピー?

コラムでははじめまして。押江隆と申すものです。本学では「臨床心理学概論」等の講義を担当しています。附属臨床心理センターで相談指導員として,学校現場でスクールカウンセラーとして,カウンセリングを実施しています。また地域で子どもさんや学生さんと話をすることも多いです。

さて,ここまでお読みになられた方は,僕の仕事についてどのように感じられたでしょうか? カウンセリングというからには,なんだか難しそうでずいぶん深刻な話をしてそうでしょうか?

もちろんそのような話もするのですが,雑談をしていることも多いです。たとえばポケモンの話題。ポケモン,詳しくないんですよね。世代的に,ポケモン赤・緑(古い)が出だした頃にはすでに高校生でした。

たとえば『ラブライブ!』の話題。まったく詳しくないのですが,勉強がてら全話見ました。ちなみに真姫ちゃん推しです。『ラブライブ!サンシャイン!!』にはまだ手を付けられていません。見たほうがいいんですかね……?

カウンセリングでいったい何の話をしているんだと思われるかもしれませんが,カウンセリングの時間はクライアントのためにありますから,クライアントがそれを話したいというからには徹底的につきあいます。このような話題から,クライアントの世界の見え方がわかってきて,カウンセリングが進展することも多いです。

もちろんただ雑談をしているだけではなく,そこには心理臨床の理論を背景とした,カウンセラーとしての聴き方があります。その心得があるかないかで,雑談がただの雑談で終わるのか,治療的なものになるかが変わってきます。

それがどんな心得なのかは僕の講義を受けてもらうとして,このような趣味の話題であっても,カウンセリングの役に立つことがあるんだということを知っておいていただけたらと思います。「こんなくだらないことがカウンセリングのいったい何の役に立つんだ?」と思うようなことでも,役立つ場面が必ずあるんです。カウンセラーを目指している方には,もちろん専門性を身につけることも大事ですが,自分の持ち味を深めることも大切にしていただけたらと思います。

心理学教室のコラムはじめました!

    映画つながりでちょっと新鮮な体験をしました。きっかけは、映画『かぞくへ』のディスクを無料で貸し出します!という春本雄二郎監督のツイート。条件は、5人以上で鑑賞し、上映会の写真をツイートすること。講義室での上映会当日は、なんと春本監督も駆けつけてくださり制作者としてコメントをいただきました。また、本学国際総合科学部の堀家敬嗣教授に映像論の立場から、わたしは臨床心理学の立場からコメント。参加者も学内だけでなく県内外から。映画を観るというスタイルから、上映会を主催するという新鮮な体験をしました。

    さらに、この上映会の参加者の方が、春本監督と(株)DERESIの石川優一さん(山口市のアーケード街で山口を盛り上げようとされている方)をつないで山口市主催の『山口街中映画祭』が2019年3月23日に開催されました。『マイマイ新子と千年の魔法』(片渕須直監督)『四月の永い夢』(中川龍太郎監督)『かぞくへ』の3本が無料上映。運営ボランティアにも参加して、県内の映画ファンの方々と映画談義もできた年度末の1日でした。

    映画 × 臨床心理学から、どんなことへとつながって行けるか、楽しみな新年度です。