1.5倍作戦!

押江です。

今年度の山口大学は,新型コロナウイルスの影響で,本当に大変な船出でした。対面形式での講義が始まるかと思ったら1日で中止になり,オンラインに移行が決定されるなど,状況が目まぐるしく変わり,教員も学生も大混乱でした。

押江は今年度の新入生のチューターを務めているのですが,7年前に同様の業務をお引き受けしたときとはまったく異なり,さまざまな工夫が求められています。

1年生はただでさえ「心理学実験」等のレポートに追われますし,オンライン講義ではたくさんのレポートが課されると聞きます。愚痴の一つや二つは吐きたいのではないかと思いますが, せっかく入学したと思ったら,オリエンテーションはそこそこに,1日だけ対面講義があってすぐオンラインに移行となってしまったわけです。特に下宿生には愚痴を吐く相手がいないのではないかと想像しています。

押江は大阪の出身です。大阪の人間は図々しくも余計なおせっかいを焼きたがるところがあります。押江が山口に来て8年以上が経ちますが,その大阪人の精神にちょこっと戻ってきてもらって,特に新入生には,オンラインではありますが,普段の1.5倍声をかけることにしました。

いまは週1回オンラインで集まって「お昼ごはんの会」をやっています。集まってお昼ごはん食べながら雑談しているだけですが。今日はボードゲームアリーナで遊んでみました。それなりに盛り上がったように思います。また,普段からちょっとしたことでも,ちょくちょく連絡を入れるようにしています。

もしかしたら煙たがられるかもしれないですが,まあそれはそれでよいのです。大阪人は煙たがられるぐらいがちょうどいいですからね。

インターネットの回線は,確実に人と人とのつながりを強めましたが,一方で,フェイストゥフェイスと比べてそれが いかに「細い」ものであるかを実感している今日この頃です。細いからこそ,1.5倍声をかけるぐらいがちょうどよいのではないかと思っています。

1年が終わる

押江です。

3月になりました。山口の桜の開花予想日は3月21日らしいですね。新しい季節が間もなくやってきます。

春は出会いと別れの季節。押江は別れが苦手です。学生さんが卒業・修了されるのは,間違いなく寂しいことなのに,不思議なことになぜか何も感じないんです。例年4月に入って,いつもの時間,いつもの場所に,いつもの人がいないことに気づいてはじめて,寂しくなってきます。きっとあまりに寂しくて,自分の「寂しい」と感じる何かが麻痺しているんだと思います。

しかも今年は新型コロナウイルスの影響で,卒業式と修了式がありません。こればかりは仕方がないことなのですが,押江としてはますます不思議な気持ちになっています。でもきっと,4月になると,寂しさを実感するんだろうなあ。

なかなか実感がわかなくて,また今年度は式もないので,うまく伝えることができないけれど,卒業生のみなさんと,修了生のみなさんに,ひとまずこの言葉を伝えたいと思います。みんな,卒業・修了おめでとう。また会おうね。

もうすぐ桜が咲いて,また新しい季節が巡ってきます。新入生のみなさん,お待ちしていますね。

雑談セラピー?

コラムでははじめまして。押江隆と申すものです。本学では「臨床心理学概論」等の講義を担当しています。附属臨床心理センターで相談指導員として,学校現場でスクールカウンセラーとして,カウンセリングを実施しています。また地域で子どもさんや学生さんと話をすることも多いです。

さて,ここまでお読みになられた方は,僕の仕事についてどのように感じられたでしょうか? カウンセリングというからには,なんだか難しそうでずいぶん深刻な話をしてそうでしょうか?

もちろんそのような話もするのですが,雑談をしていることも多いです。たとえばポケモンの話題。ポケモン,詳しくないんですよね。世代的に,ポケモン赤・緑(古い)が出だした頃にはすでに高校生でした。

たとえば『ラブライブ!』の話題。まったく詳しくないのですが,勉強がてら全話見ました。ちなみに真姫ちゃん推しです。『ラブライブ!サンシャイン!!』にはまだ手を付けられていません。見たほうがいいんですかね……?

カウンセリングでいったい何の話をしているんだと思われるかもしれませんが,カウンセリングの時間はクライアントのためにありますから,クライアントがそれを話したいというからには徹底的につきあいます。このような話題から,クライアントの世界の見え方がわかってきて,カウンセリングが進展することも多いです。

もちろんただ雑談をしているだけではなく,そこには心理臨床の理論を背景とした,カウンセラーとしての聴き方があります。その心得があるかないかで,雑談がただの雑談で終わるのか,治療的なものになるかが変わってきます。

それがどんな心得なのかは僕の講義を受けてもらうとして,このような趣味の話題であっても,カウンセリングの役に立つことがあるんだということを知っておいていただけたらと思います。「こんなくだらないことがカウンセリングのいったい何の役に立つんだ?」と思うようなことでも,役立つ場面が必ずあるんです。カウンセラーを目指している方には,もちろん専門性を身につけることも大事ですが,自分の持ち味を深めることも大切にしていただけたらと思います。