失敗から学びたい

春日です。修了生の方で、「誰?」と思われている方がほとんどかと思います。昨年度から学校臨床心理学に来た教員です。男性か女性かも分からない方も多いでしょう。

さて、このコラムに何を書くべきか、度々悩んでいました。その時々で書きたいことが浮かんでは「いや、これではない方がいい」と思い、また浮かんでは「いや、これではない方がいい」と思う日が続いていました。でももう悩むのも諦めて、とにかく今日思っていることを書いてみようと思います。

つい2日前、失敗をしました。学校の先生方に講師を頼まれた研修で、自分ではやりたくない失敗をしてしまいました。1時間(60分)の研修を依頼され、自分では60分内に収まると思って作った内容がまったく60分には収まらず、後半ばたばたとした研修になってしまいました。自分は講義や研修の講師を依頼された時は、時間内に収めることを常々大事にしてきたつもりだったので、まれにこういうことがあると、とても落ち込みます。申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

以前から講義や研修の講師を依頼されることは多く、ある時、その当時(以前の大学にいた頃)のゼミ生をある研修に一緒に連れて行った際、「先生、緊張する?」と聞かれたので、そういえばあんまり緊張しなくなっているということを伝えると、「初心を忘れるな!」とその学生からご指導を受けました。

私は『失敗から学ぶ心理臨床』(丹治光浩編 星和書店)の本が好きです。自分自身、毎日のように大きな失敗、小さな失敗を繰り返しています。その中で、大きく落ち込むこともありますが、もういい大人なので、誰も「だめだ」とも、「大丈夫だよ」とも言ってはくれません。自分で反省したり、なぐさめたりするしかありません。きっとこれからも死ぬまで、大小の失敗を死ぬほど繰り返すのだなあと思うと辛いですが、こんなもういい大人でも、ちょっとずつでも失敗から学んで、ちょっとずつでも成長できるかもしれないとも思っています。「だから何?」とつっこむ息子の声が聞こえてきそうです。(終)